「働き甲斐」「生き甲斐」
私の経営者としての14年間は、「働き甲斐」「生き甲斐」って何だろうという葛藤に集約されます。つまり、「何のために働き」「何のために生きるのか」です。大手製薬会社に勤めた経験から、そことのギャップに悩み、何のためにこの会社は存在するのか、何のために自分は働くのか、何のために生きるのか自問自答を繰り返しました。その中で、父の代から長く務める社員と共に議論を交わし、でき上がったのが「自然と笑顔に」という会社理念です。
・お客様に自然を通じて心から笑顔になってもらう場の提供
・働く社員も心から笑顔でいられる環境づくり
・地域を活性化するハブとなる
その想いを込めて。「こんな山の中に、若い人が来るわけがない」そう言われる中、新卒採用に踏み出し、一人プロジェクターを担ぎ、理念に共感してくれる仲間を募りました。「人に喜んでもらうことが好き」「人を笑顔にしたい」など、会社の理念に共感してくれる社員が増え、会社の雰囲気ががらりと変わりました。仕事内容は同じなのに、イキイキと仕事をし、自発的に新たなサービスを考え、接客態度も大幅に変化しました。この変化は、一人一人が「お客様に笑顔になってもらいたい」という想いを持ったこと、つまり、「何のために働くのか」という目的をもって仕事に取り組むことができたからだと思います。